MEASUREMENT
尿中アルブミン測定診療報酬化WG
概要
メンバー
横尾隆(慈恵医大)、田村功一(横浜市大)、旭浩一(岩手医大)、今田恒夫(山形大)
事務局
慈恵医大(松本・福井)
保険診療上、尿中アルブミン定量(UAE)は「糖尿病または糖尿病性早期腎症患者であって微量アルブミン尿を疑うもの(糖尿病性腎症第1期または第2期)に対して行った場合に、3ヶ月に1回に限り」算定できます。しかし、諸外国ではCKD全般で測定可能です。CKDの定義、重症度分類も国際的にはUAEでなされますが、本邦ではUAEの代替として尿中タンパク排泄量(UPE)を採用せざるを得ない状況です。CKD診療実態の国際比較のためにも、非糖尿病CKDにおいてもUAEが測定できる環境にする必要があります。そこでUAE測定の意義、費用対効果分析等を実施し、UAE測定の保険収載を目指すことが当WGの命題です。実際にはこれまでの申請ではイベント抑制効果と医療費削減効果が十分示せなかったために不採択となったという背景がありますので、この2点でエビデンスを創出することが必須となります。
上図のように、岩手県北コホートおよび山形コホートから非糖尿病患者の尿中アルブミンのデータを抽出します。これを日本腎臓病協会(JKA)とバイエル薬品(BYL)との共同研究によって開発される医療経済モデルに落とし込み、経済効果整理と有益性のデータをまとめ厚生労働省に申請することを目指します。
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